CSR活動について
【発展途上国への技術支援】
私たちJPSは、センチメートル級GNSSによる簡易測量システムの開発・販売を通じ、位置計測をよりカンタンに実現することを目指しています。
この技術を、世界中のより多くの人々が利用できるようにしたいという強い思いから、発展途上国における測量技術の普及を目的としたCSR活動を開始しました。
具体的には、発展途上国へ自社の技術情報を無償公開し、現地の人々が低コストでGNSS測量システムを構築・運用できるよう支援していきます。この活動を通じて、以下のような効果が期待されます。
【支援活動による効果】
・インフラ整備の効率化:
道路、橋、建物などの建設に必要な計測作業の精度向上とコスト削減
・災害時の対応力向上:
被災地の迅速な状況把握と復旧計画策定への貢献
・土地利用の最適化:
農業や林業における生産性の向上、自然災害リスクの軽減
・地域コミュニティの活性化:
地域住民による測量技術の習得・活用を通じた雇用創出とスキル向上
あなたの支援が加われば、
より広い地域が変わります。
ご協力いただけますと幸いです。
【活動の概要】
【背景】
2012~2019年頃、主に東南アジア(ミャンマー)におけるインフラ整備に伴う測量・設計・施工の各段階において多くの現場を目の当たりにし、また、東南アジア以外の地域の発展途上国の状況を知る機会がありました。
その中で、私たちにできる可能性のある小さな支援として、
「世界の誰もが、カンタンに正確な地図を活用できる」ことを実現するため、
この支援活動を開始いたしましいた。
【従来の課題】
・測量機器が現地の収入に対し非常に高額である。
(発展途上国における住宅価格並みのコストに相当する)
・動産保険、保障等が健全に機能せず機器保有のリスクが高い。
(機器導入後の故障や事故が多額の負債に転じ易い)
主にこれらの背景から、現地労働者に十分なスキルがあっても、生涯を通じ測量機器の所有は難しく、正確な地図を活用すること以外にも、測量分野では、一部の富裕層からの金品貸付け無しでは起業も困難なため、搾取構造が生じ易い実態も大きな課題です。
【具体的な支援内容】
・ハードウェア情報の無償公開
対象国限定アプリを公開し、そのアプリを通じGNSS受信機製作に関する技術情報を提供します。
・対応ソフトウェアの無償公開
対象国に限りGNSS測量用アプリを公開すると共に、図面化のためのプログラムも無償公開し、GNSSによる計測値を誰もがカンタンに活用できるようにします。
【今後の課題】
・ハードウェアに関する障壁
紛争の多い地域では、軍事転用の恐れがあるため高精度GNSS部品が入手困難な場合があり、情報公開に加えて完成品として受信機の提供が必要な場面がある点。
・ソフトウェアに関する障壁
観測用アプリはAndroidOS対応であり、各国のアクセス制限等から実質的にアクセスできない地域へは提供できない場面がある点。